はらいかわてつやです。

仕事においては、一気に大勝はしないほうがいいでしょう。ほどほどの勝ちを収めていくというのが理想の形です。

商品が大ヒットして巨額の契約を結ぶことになっても、そういう「大勝ち」には必ず落とし穴が潜んでします。

大勝ちしてはいけない理由としては、一度大勝ちしてしまうと、「この方法が正しいから、これさえやれば成功する」と誤った思い込みをしてしまうからです。これを「ビッグウィン仮説」といいます。

一発当てたギャンブラーたちは、この「ビッグウィン仮説」に凝り固まってしまっているのです。

競馬場はそんな人たちで溢れかえっています。馬券を握りしめている彼らの話はとても面白いです。「俺のヒゲ、今日は湿っているだろう?こういう日は大穴がくるのさ」などと話しているのです。それは単なる湿度の問題であって、馬の走りには関係ないということに気付いていないのです。「俺がモツ煮を美味しく感じた日は、レースは大荒れになるのさ。これは本当さ。」という話も聞こえます。これも単なる味覚の問題で、馬の走りには関係ないことです。

パチスロでも同様で、「1回力を込めて、そのあとちょっと戻し気味に引くと、全開モードになるのさ」と誇らしく語っている人もいます。それで1回大勝ちしたことがあっても、それを一般化するのはいいカモにされるだけです。このようにビッグウィン仮説にはまり、ギャンブルから抜け出せない人も少なくありません。

ギャンブルだけでなく、大勝ちには偶然の要因が多く含まれています。しかし、甘い蜜を吸ってしまうと。次もその偶然が起こると錯覚して、新しい考えをせずに前に進めなくなってしまいます。

ある男が自分で切り株につまずき死んでしまったウサギを手に入れたことで、「この切り株で待っていればまたウサギが獲れる」と思いこみ、永遠に切り株の前で待ちぼうけしているという故事成語「守株」と同じになってしまうのです。

そう言った間違った信念を持たないようにするには、ほどほどに勝つということが理想です。「これが本当の勝ちの法則か??」と戦略を常に冷静に練ることができるからです。
力を確実につけたければ、中程度の勝ちを狙いましょう。

ノース・ダコタ大学の心理学者、ジェフリー・ウェザーレイは、ビッグウィン仮説に関する以下のような実験を行っています。

大学生を集め、スロットマシンで遊んでもらい、儲けは現金でもらっていいと告げたのです。

このとき実は、被験者には分からないようにマシンには大当たりが出るマシンと中程度の当たりが出るマシンが用意されていました。

つまり、ビッグウィンマシンとスモールウィンマシンが置かれていて、プレイする人間の反応を比べれるようにしていたのです。
そして、一定時間経過した後、「実験は終了しますが、後はご自由にスロットマシンで遊んでもらってもいいですよ」と告げました。実はここからが実験の本番で、被験者が実験終了と告げた後にどれくらいマシンで遊び続けるかを見ていたのです。

すると、スモールウィンマシンで遊んでいた人たちは、平均して58回で遊び終えました。この人たちは、早い段階で冷静に判断し、見切りをつけることができたのです。一方、ビッグウィンマシンで遊んでいた人たちは、平均して切り上げるまでに72回も遊んでいたのです。一度大勝ちの興奮を味わった人たちは、冷静さに欠けてしまっていたのです。

ビッグウィン仮説は、経済活動でも当てはまり、大勝ちしすぎてしまったがゆえに、その後失敗してしまう企業も少なくありません。戦後の日本で大企業へと成長したダイエーも、消費者のニーズの変化を読み違えてしまい、今も立て直しの途中です。「価格破壊」によって大勝をしたことが、逆に自分の首を絞めるようになってしまったのです。

ただし、ビッグウィン仮説もあくまで仮説であって、例外もあります。ファミコンの大ヒットを記録した任天堂は、ソニーのプレーステーションに一時期追い抜かれてしまいましたが、ニンテンドーDSなどによってターゲットを広げることにより今なおゲーム業界のトップを走り続けています。たとえ大勝ちしたとしても、自分を冷静に見つめ、客観的に戦略を練ることができれば、さらに勝ち続けることもできます。

伝説の剣豪・宮本武蔵は、一度使った戦法は絶対に使わないことで、生涯勝ち続けました。成功したいのであれば、大勝ちしたときのパターンにこだわらず、その都度きちんとした戦略を練ることです。勝ちのパターンが1個しかないということは、それがダメだったときにあとは負けるのみです。本当は他に道はないのかと、冷静に思案しなければなりません。

はらいかわてつや

著者プロフィール

はらいかわてつや
人生に革命を起こすスペシャリスト

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YouTube 100万再生突破

革命コンサルタント、活動家、心理学者、プロモーター
心理カウンセラー、メンタルトレーナー
一般社団法人 日本IT行動科学研究所 理事 兼 エグゼクティブフェロー
株式会社プログレッシブジャパン代表取締役
リッチブレイン主宰 エヴァンジェリスト
世界的インテリジェンスコミュニティ創設メンバーの一人

平凡な人生に革命を起こしたい方にコンサルティングを行い、
過去10年間で累計3万名もの人生革命に携わる。

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