こんにちは、はらいかわてつやです。
初めて会う人に声をかけるのには勇気がいります。
しかし、1回会ったことがある人ならば幾分気軽に話しかけられます。
毎日会う人であればほとんど気を遣わずに話しかけられます。
このように人は会う回数が多い相手ほど緊張感なく接することができます。
さらには、会う回数が多いほど好感を抱きやすくなります。
これは人だけではなくキャラクターや商品も同様です。
目で見たり耳で聞いたりして接触回数が多いものに人間は好感を持つ傾向にあります。
毎日顔を会わせる人を好きになり、遠距離恋愛になると別れてしまう理由も同じです。
接触する回数が多くなるほど好感を持ちやすくなる作用を「ザイオンス効果」と言います。
営業マンが成績を上げるために役立つ心理学の法則は数え切れないほどありますが、最低限知っておきたい法則が2つあります。
まず1つ目が返報性の法則です。
これは「人はものを与えられたら相手に返さなければならないと思い込む」という法則です。
この法則のために会社の接待が行われるのです。
商品を売るよりも相手に与え続ければあとは自然に営業成績が上がります。
そして2つ目が今回紹介したザイオンス効果です。
例えば新規顧客の開拓をしようとする時、次の2つのどちらが有効でしょうか。
・できるだけ多くの客先に出向き、一度断られたらそこにはもう行かない
・ある程度客先を絞り込み、何回も足を運んで話をする
ザイオンス効果を知っている人であれば後者の方が有効であるとすぐに分かります。
つまり、お客様のところへ何回も顔を出すのです。
顔を出して商品を売る必要はありません。
商品を売ろうとして訪ねるとほとんどの場合断られて帰ってくるだけです。
実際の営業では訪問回数の2乗が発注回数であると言われています。
このようにザイオンス効果は営業においてとても強力な手法です。
商品を買うかどうか分からない人のもとを訪ねても仕方ありません。
商品を買ってくれそうな見込み客に対して
何回も訪問を繰り返すことでようやく営業成績が上がってくるのです。
100万円の広告費をどう使うかという話になった時、
多くの人は少しずつ長い期間使っていくと答えるでしょう。
しかし、それではせっかくの広告費があまり効果を発揮しません。
1カ月から2カ月の間にすべて使い切ってしまうのが最も効果のある広告費の使い方です。
これにもザイオンス効果が関係してきます。
テレビCMを思い出してください。
いわゆる大企業は長い間CMを放送できますが、それ以外はそうもいきません。
そこで短い期間でたくさんの広告費を使って集中的にCMを流すのです。
その結果、どの時間でもどのチャンネルでもほとんど同じようなCMばかりになるのです。
これもザイオンス効果を狙っています。
ある期間だけでもその製品や企業を目にしたり聞いたりする機会を増やして消費者に好感を持ってもらおうとしているのです。
つまり、まとまった広告費はダラダラと長く使うのではなく、ある期間に集中的に使わなければならないのです。
ザイオンス効果を知るだけで営業成績の上げ方から広告費の使い方まで理解することができるのです。
はらいかわてつや
著者プロフィール

-
Dr.Freedom
Facebook 11万いいね!突破
メルマガ読者数23万人突破
YouTube 100万再生突破
心理学者、プロモーター
株式会社プログレッシブジャパン代表取締役社長
日本働き方改革推進本部 監査役
世界的インテリジェンスコミュニティ創設メンバーの一人
平凡な人生に革命を起こしたい方にコンサルティングを行い、
過去10年間で累計3万名もの人生革命に携わる。
⇒詳しくはこちら
最近の投稿
未分類2018.02.14保護中: 卑猥すぎるツイッター錬金術
お金持ちになる心理学2018.01.04倒れてもすぐに立ち上がること
コンテンツ2018.01.01背徳のツイッター錬金術 第2波
未分類2017.12.22常識的な事をやっていては常識的な結果しか得られない