こんにちは、はらいかわてつやです。
臓器提供について賛否両論色々ありますが、
ドナー登録している人の割合が各国でかなり違いがあるのをご存知でしょうか。
アメリカでは「賛成」の人は85%もいるのですが、
いざドナー登録となると28%の人しかサインをしてくれないと言います。
理念には共感するものの、いざ自分が提供者となるのは抵抗感があるのでしょう。
他人が臓器を提供するのは一向に構わないが、
自分の臓器を提供するのは嫌だというのは人間の素直な感情です。
日本も状況は似たようなもので、ドナー数の増加が伸び悩んでいるという問題があります。
一方でフランスやポーランド、ハンガリーではほぼ100%に近い
99%以上の人が臓器提供及び実際のドナー登録にも賛成しているとのことです。
何故ここまで違いが出るのでしょうか?
文化や国民性の違いかと思いきや、実は臓器提供率の高い国と低い国ではその質問の仕方に大きな違いがあります。
アメリカや日本等臓器提供率の低い国では、ドナー登録の際に「あなたは臓器提供をしてくれますか?」と質問され、
「はい」と答えた人だけが登録される仕組みになっています。
しかしフランスをはじめとする臓器提供率の高い国では、
ドナー登録時の質問は「あなたはどうしても臓器提供を拒否しますか?」となっています。
これに対して「はい、どうしても臓器提供したくありません」と答えない限り、
臓器提供の意思があるとみなされて自動的にドナー登録がされてしまう仕組みになっています。
その結果、100%に近い驚異的な割合で国民がドナーとして登録されている訳です。
この「拒否しない限り賛成とみなす」という方法は会議などでも非常に役に立ちます。
よく会議の終盤に採決を取る事がありますが、この時に「皆さん賛成して下さいますか?」と聞くと意見がまとまらず決められなくなることが多いです。
この場合、質問を少しだけ変えてみて「敢えて反対だという人は挙手下さい。挙手がない場合は賛成とみなし、この案件は了承されたものとします。」と言ってみましょう。
敢えて反対する人と言われて、挙手する人はほぼいないでしょう。
殆どの人は中立的な立場を取ろうとしますので、
わざわざ反対して会議を長引かせるようなことはしません。
結果として自動的に意見は「みんな賛成」にすんなりまとまります。
この方法は、有名な科学雑誌『サイエンス』誌に発表されたコロンビア大学のE・ジョンソン博士の論文の中でも言及されていて、
賛成を得るのに非常に効果的であるとされています。
毎回の会議で採決を取るのに苦労しているのであれば、一度質問方法を変えてみるのも良いかもしれません。
はらいかわてつや
著者プロフィール

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Dr.Freedom
Facebook 11万いいね!突破
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心理学者、プロモーター
株式会社プログレッシブジャパン代表取締役社長
日本働き方改革推進本部 監査役
世界的インテリジェンスコミュニティ創設メンバーの一人
平凡な人生に革命を起こしたい方にコンサルティングを行い、
過去10年間で累計3万名もの人生革命に携わる。
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