他人の何気ない一言が、自分の行動を変えてしまったという事は結構あるのではないでしょうか。
例えば、今まで運動等全く興味がなかったのに、誰かから
「スポーツジムに通ってみたくありませんか」と言われ、それも良いかなと思って何となく始めてみる等。
それまでその事について深く考えた事がない事柄であればある程、そのような行動に出る事が多いようです。
かくいう私も、それまでアルコールはワインしか飲まなかったのですが、
ある人に「日本酒は飲まないのですか?」と質問されて、そこで初めて自分でも、
何故ワインしかなまないのか、何故日本酒をはじめとした他のお酒をを飲まないのかと考え、
特に理由もないので日本酒を飲み始めてみた事があります。
また、知り合いに「私、今ヨガにはまっているんです。とっても楽しいですよ。貴方はどうしてやらないのですか」
と言われ、何となくはじめてみたら、今では私の趣味の一つになってしまったなんて事もあります。
私たちは、何事に対しても確固たる自分の意見や信条を持っている訳ではありません。
大体「自分の意見」等と思っているものは、非常に曖昧な、実態のないものであったりします。
お酒の例でいえば、「ワインしか飲まない」のは私の意見や信条のように見えますが、
だからと言ってそこに固執する理由は特にありませんでした。
ヨガにしても、「ヨガをやらない」のにも特別な理由はありませんでした。
「何となく、お酒と言えばワインを飲んでいた」
「何となく、ヨガに興味を持つ事が今までなかった」
「何となく」だからこそ、他人の何気ない一言で変化してしまう事も珍しくありません。
他人に質問される事によって、初めて何故そうなのかわが身を振り返るからです。
ニューヨーク大学のヴィッキー・モーウィッツ助教授の行った実験によれば、新商品の購入に興味のない人に、
「あなたは、半年以内に○○を購入する事を考えていますか?」と予め質問をしておくと、
質問されなかった人に比べて新商品の購入率が高まるとの事です。
このように今まで考えていなかった事柄について、他人からの質問がきっかけとなって
その事柄について深く考えさせられ、またその質問に対して別段反対理由がない場合は
それを受け入れてしまうのが人間の心理です。
繰り返しますが、確固たる自分の意見や信条を持っている人など、ほとんどいません。
だからこそ、他人の何気ない質問が、その通りに何か行動を起こすきっかけとなる事が充分にあり得るのです。
はらいかわてつや
[mashshare]
著者プロフィール

-
Dr.Freedom
Facebook 11万いいね!突破
メルマガ読者数23万人突破
YouTube 100万再生突破
心理学者、プロモーター
株式会社プログレッシブジャパン代表取締役社長
日本働き方改革推進本部 監査役
世界的インテリジェンスコミュニティ創設メンバーの一人
平凡な人生に革命を起こしたい方にコンサルティングを行い、
過去10年間で累計3万名もの人生革命に携わる。
⇒詳しくはこちら
最近の投稿
未分類2018.02.14保護中: 卑猥すぎるツイッター錬金術
お金持ちになる心理学2018.01.04倒れてもすぐに立ち上がること
コンテンツ2018.01.01背徳のツイッター錬金術 第2波
未分類2017.12.22常識的な事をやっていては常識的な結果しか得られない