カリフォルニア州立大学のトム・ラスクという心理学の教授が、大学生を対象とした、勉強しているのに急に成績が伸び悩んでしまう現象「スタディ・ブロック」に注目し、これが起きてしまうのは、どのような人なのかということを調べました。
結果から明らかになったのは、「他人から求められて勉強している学生にスタディ・ブロックが起きやすい」ということでした。
なぜあなたは努力をするのか聞かれた時に、「親が『この大学に進学してほしい』と言ったから」とか「モテそうだから」というような理由で勉強している学生ほどまじめに勉強していても学力が伸び悩むという壁にぶつかるのです。
「上司が、税理士の資格や弁護士の資格を取れと言ってくる」といった理由で勉強している人がいるとします。
彼は、どんどん成績が良くなるでしょうか。
もちろんのことそのようなことはありません。
最初の方は楽しく勉強に励むことができますが、そのうちに、スタディ・ブロックと言う壁にぶち当ることになるでしょう。
努力することも同様です。
他の人に言われて努力しているようでは、平均的な成績にしかなりません。
自分のために努力する必要があります。
これが大きな壁に立ちはだかることなく上へと上がっていく秘訣です。
努力することは、自分のためなのです。
それ以上、それ以下でもなく、という思いで励んでもらいたいです。
ある仕事の技術を身につけるために、勉強を始めようと思ったときに、「他の人がやっているから自分もやってみよう」というのは一番良くありません。
やろうと思った動機が自分の気持ちの中から出たものではないと、いつかはスタディ・ブロックを起こしてしまいます。
本来なら、学ぶことはそういうものではないと私は思います。
「勉強」という字は「勉め、強いる」と書きますが、何かを学び、もっと上を目指すということは、とてもスリルがあって面白いでしょう。
つまらないものなら自分を磨くことが嫌になります。
私が、努力しろ、努力しろというとたくさんの人たちは嫌な思いをするでしょう。
しかし、それは他人から言われてやろうと思うからです。
自分でやりたいと思うのならば、どんなにやっても疲れないと思います。
エジソンは、「私は、今まで労働したことはない。その理由は、毎日が楽しくてこれは労働ではないからだ。」と言っていたそうですが、他人に言われてやっているという考え方がなければどんなに長い時間でも頑張ってこなせるのです。
私は今、心理学の論文を週に何十冊も読んでいます。
周りからは「先生すごいですね。」といわれることもあります。
しかし、私は大変とか辛いとか思ったことはありません。
だれかに「読みなさい」と言われていませんし、自分が読みたいと思ったから、心理学について勉強したいから、もっと言うと自分の心理学者としての資質を高めたいから読んでいるのです。
なので、時間がたくさんあるときはずっと読んでいられます。
人間は、好きなことに対しては、「努力をしている」とは思わずに励むことができるのです。
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著者プロフィール

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Dr.Freedom
Facebook 11万いいね!突破
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YouTube 100万再生突破
心理学者、プロモーター
株式会社プログレッシブジャパン代表取締役社長
日本働き方改革推進本部 監査役
世界的インテリジェンスコミュニティ創設メンバーの一人
平凡な人生に革命を起こしたい方にコンサルティングを行い、
過去10年間で累計3万名もの人生革命に携わる。
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子供が一歳ちょっとですが、言葉を少しづつ覚えてきています。
まだ話せない小さい子供が言葉をどんどん覚えるのは「大好きな親と話したい、コミュニケーションしたい」という強い欲求だからなんでしょうね。
大人になると英語を覚えるのも大変なのに、子供は言葉を全く話せないゼロの状態からどんどん覚えていくわけですから、純粋な愛情という欲求のエネルギーはスゴイものですね。