接待ばかりしている上司に不満を持つ人も多いと思います。
「自分ばっかり会社のお金でいいものを食べて・・・」
と悔しい思いをすることもあるでしょう。
けれども、彼らも自分たちが飲み食いを楽しむためだけに接待をしている訳ではありません。
米国チュレーン大学のアーサー・ブリーフ博士は接待の効果を示す面白い実験をしました。
彼はある施設で働く全ての人間を対象に、職務満足感を尋ねました。
しかし、事前に対象者を2つのグループに分けておき、
一方のグループには質問する前にお菓子やお茶等を与え
もう一方のグループには何も与えませんでした。
その結果、事前に飲み食いを行ったグループの方が同じ仕事をしているにも関わらず
もう一方のグループに比べて仕事や職場に対する満足感が高いという事が分かりました。
この実験から言えることは、人間は質問される時の気分によって回答内容が左右されるという事です。
つまり美味しいものを飲み食いした後では、質問に対し好ましい回答をしてしまう傾向があるのです。
従って、相手に「Yes」と言わせるには接待は非常に効果的であるのです。
正攻法で仕事をお願いしても、もしかすると何度お願いしても答えは「No」の場合もあります。
ところが、一度でも相手の好きなもので接待すれば「○○の件、OKですよね?」等と気軽に聞いたとしても
相手は気持ちが大きくなっているので簡単に「Yes」と言ってくれるかもしれません。
接待にはお金がかかると思う人もいるかもしれませんが、仕事を引き受けてもらえるまで何度も何度も足を運び、資料を準備し、打ち合わせをするのと、
一回の接待でOKをもらうのでは、結果的には接待を行う方が時間や労力の点では安上がりなのです。
もちろん、接待をしても相手が「Yes」と言わない場合もあります。
そのような場合、主に2つの理由が考えられます。
一つ目は、接待する相手を間違えている場合です。
接待を受ける人が最終決定を下せる地位や役職にいなければ接待は無駄です。
例えその人が「Yes」と答えたとしても、社内での反発があればそれまでとなってしまいます。
接待を組む時は、誰がその案件に対しての決定権を持っているのかをよく見極めてからセッティングしましょう。
二つ目の理由は、接待自体が失敗に終わった場合です。
相手を良い気持ちにする為の接待で、盛り上げる事が出来なかったり、自分ばかりが楽しんでしまったりすると折角の接待も効果は裏目に出ます。
また、接待というと豪華な食事というイメージがありますが、
大切なのはどれだけお金をかけたかではなく
どれだけ相手を良い気持ちにさせる事が出来たかです。
超一流料亭につれて行こうが3つ星レストランに連れて行こうが、接待する側の態度が悪ければ接待は上手くいきません。
以上の2点に気をつければ、大抵の接待というものは上手くいくはずです。
人間は飲み食いを楽しんだ後は満足し気が大きくなるので、貴方のお願いを喜んで聞いてくれる事でしょう。
接待上手は出世が早いと良く聞きますが、接待のツボを理解している人は人間の心理のツボを押さえている事が多いです。
従って、出世が早いのでしょう。
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著者プロフィール

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Dr.Freedom
Facebook 11万いいね!突破
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心理学者、プロモーター
株式会社プログレッシブジャパン代表取締役社長
日本働き方改革推進本部 監査役
世界的インテリジェンスコミュニティ創設メンバーの一人
平凡な人生に革命を起こしたい方にコンサルティングを行い、
過去10年間で累計3万名もの人生革命に携わる。
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