はらいかわてつやです。
自分の得意分野でなかったり、またそうでなくとも、何を答えたらいいのかさっぱり分からない質問というのは存在します。
私は昔「ダンテの『神曲』の世界観を、貴方はどう評価しますか?」という質問を受けて頭が真っ白になった事があります。
私は心理学者なので、何故この質問をされたのかも分かりませんが、何より芸術には疎いので回答に非常に困りました。
かといって負けず嫌いなので「さあ・・・」「芸術には詳しくないので・・・」等とも言いたくありません。
では、こういう何を答えたら良いのかわからない質問を受けた時はどう対処したら良いでしょうか?
私ならば、自分の持っている知識を総動員して、無理やりにでも回答をします。
なんでもいいから少しでも関係がありそうな知識を語っていれば、質問に形だけでも回答したことになるからです。
例えば先程の例でしたら、次のような感じです。
「ダンテと聞いて思い出しましたが、彼は世界3大叙事詩作家でしたね。
後の二人はホメロスとミルトンだったと記憶していますが、この3人実は皆全盲だったってご存知ですか?
目が見えないにも拘わらず、いや目が見えないからこそのあの文章力は流石ですね」
質問を振り返ってみれば、全く回答になっていない事は明らかです。
ただ単に私がダンテの『神曲』を読んだことがない、と言いたくないが為に話題をすり替えているのですが、
このように関連知識を披露しておけば、相手も聞いているうちに質問の事等忘れて相槌を打っているはずです。
文字で読んでいるとそんな上手くいくのか?と思うかもしれません。
しかし、会話となるとこの方法で案外乗り切れるものなのです。
私自身、この方法で何度も修羅場を潜り抜けてきました。
この論点をすり替える方法について、たくさんの例を教えてくれるのがロバート・グーラの『論理で人をだます法』(朝日新聞社)です。
上手に人を煙に巻きたい人には、是非一度読んでほしいお勧めの本です。
受験勉強に一生懸命だった頃を思い出して下さい。
答案用紙に何も書かなければもちろん0点です。
けれども、まるっきり見当違いであったとしても、なんでも良いから関連する内容の回答をそれなりに書いておけば、部分点が貰えるチャンスはあります。
「答案用紙は、とにかく埋めておきましょう」というアドバイスをもらった人も多いと思います。
日常生活でもこれは同じ事です。
質問されて「わかりません」と素直に答えていたら馬鹿だと思われてしまいます。
そうならない為には、とにかく何でもいいから回答するという姿勢を見せましょう。
また、回答する時には堂々とした態度でいる事もポイントです。
コーネル大学のロバート・クラウト博士によると、例え回答内容が嘘であっても、
堂々とした態度で迅速な回答をしてさえいればそれなりに聞こえるそうです。
ですので、あたふたせずに自信を持ってそれなりの回答をしてみましょう。
はらいかわてつや
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著者プロフィール

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Dr.Freedom
Facebook 11万いいね!突破
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心理学者、プロモーター
株式会社プログレッシブジャパン代表取締役社長
日本働き方改革推進本部 監査役
世界的インテリジェンスコミュニティ創設メンバーの一人
平凡な人生に革命を起こしたい方にコンサルティングを行い、
過去10年間で累計3万名もの人生革命に携わる。
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