はらいかわてつやです。

会議やプレゼンテーションの場で、議長や話し手が「何か質問はありますか?」と尋ねた時に、
聞き手からすぐに返事がないと通常は「ないようですね。それでは次に行きます」と、話を先に進めてしまいます。

一見よくある光景ですが、実はこのやり方はあまり良くありません。
なぜならば、聞き手の中には何か言いたかった人がいるかもしれないからです。

トロント大学のジョン・バッシリ博士によれば、人間は「自分の意見が少数派なのではないか」と不安に感じる時、
発言までには通常より多くの時間を要するのだそうです。
これを「マイノリティ・スローネス効果」(少数派遅延効果)と言います。

博士の実験によると、多数派の意見について質問された時、人は回答するまでに3.06秒しかかからないのに対して、
少数派の意見について質問された時は2倍以上の8.07秒もかかります。

誰もが一度は経験があると思いますが、自分以外の全員が賛成の立場にある時に、反対意見を述べるのには勇気と時間がいるものです。
これは、反対意見を受け付けない空気がその場に流れる為です。

従って、質問をして反対意見を述べてもらう為には相手の目を見つめて5秒から10秒位待ってあげる事が大切です。
この位の間を置いてあげると、相手も「では・・・」となって意見を述べてくれる事が多くなります。
相手がすぐさま反応してくれないからと言って「意見がない」と判断して先に進むのはやめましょう。
「意見を言うのをためらっている」という可能性がある事を忘れないで、相手に時間を与えてあげて下さい。

これは来客時のお茶菓子に関しても同様の事が言えます。
お菓子を出しても相手が直ぐに手を付けないからといって「食べたくないのだな」と思い、お菓子を下げてしまう人はいないでしょう。
大抵の場合そのまま置いておけば「では・・・」と相手もお菓子に手をつけます。

私などは、お茶菓子を勧められると内心はすぐに食べたいのですが、遠慮からつい「どうぞお気づかいなく」と断ってしまう事があります。
自分でそのように言っておきながらも、やはりお菓子を食べたいので「もう一回進めてくれないかな。そうすれば食べるのにな」等と考えてしまいます。

このように、私たちは相手の反応や目を気にして、思っている事をすぐに行動に移せなかったり、或いは逆の行動をとってしまったりすることがあるのです。
それ故、その点を理解した上で、相手の行動をすぐにそのまま受け取るのでなく、多少待ってあげるのが気遣いというものでしょう。

はらいかわてつや

著者プロフィール

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Dr.Freedom


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心理学者、プロモーター

株式会社プログレッシブジャパン代表取締役社長

日本働き方改革推進本部 監査役

世界的インテリジェンスコミュニティ創設メンバーの一人


平凡な人生に革命を起こしたい方にコンサルティングを行い、

過去10年間で累計3万名もの人生革命に携わる。


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